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食物を咀しゃくしたり、顔の美しい表情をつくるのに大切な「歯」。
歯は妊娠初期から発生します。今回は歯が生えるまでを説明します。

1.歯の発生

1）成長期

（1）開始期

口腔粘膜上皮の細胞が増殖し、弓状の歯堤（してい）がつくられることに始まります。

胎生６週ごろから

（受精した時を胎生０週と数え、妊娠２週になります。）

◎この時期、胎芽（たいが）は胎長25mmほどで、頭が大きくなりヒトの形に近づいてきます。

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（2）増殖期

歯堤の細胞の部分的な増殖により蕾状（つぼみじょう）の膨らみの※歯胚（しはい）（３つの部分から構成）ができます。
これが「歯の芽」です。歯胚は成長とともに、くぼみが深くなって帽子状の形になります。この部分をエナメル器といいます。

胎生8週ごろから

◎この時期、胎児は胎長37mmくらいになり、ほどんどヒトの形に成長しています。

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（3）組織分化期

成長が進むとエナメル器のくぼみがまた深くなり、形が釣鐘状(つりがねじょう)になります。
歯乳頭（しにゅうとう）の細胞から象牙芽細胞（ぞうげがさいぼう）が現れ、象牙質をつくる能力を、エナメル器の細胞からエナメル芽細胞が現れ、エナメル質をつくる能力を持つようになります。

胎生14〜18週ごろ

（３）〜（５）の成長が見られます。
（胎児は14週で胎長80mm、18週で150mmぐらいまで成長が進んでいます。）

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（4）形態分化期

象牙芽細胞、エナメル芽細胞が歯の外形をつくります。

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（5）添加期

歯乳頭は象牙質と歯髄に分かれ、成熟したエナメル質、象牙質がつくられます。

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