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歯の健康 最終評価

前回は、健康日本21の歯の健康の中で、歯の喪失とその原因の一つである歯周病予防の大切さをお伝えしました。
今回は小児期の主な歯の喪失原因である、むし歯（う蝕）予防のご紹介をします。

幼児期のむし歯（う蝕）予防

むし歯（う蝕）のない幼児の割合が、目標値には達していませんが、増加傾向を示しています。

むし歯（う蝕）のない幼児の増加（3歳）

幼児期のむし歯（う蝕）リスク低減目標

フッ化物歯面塗布を
受けた事のある幼児の増加(3歳)

多くの幼児がフッ化物塗布を受けています。塗布回数に応じて、むし歯（う蝕）になりにくくなります。

※フッ化物によるむし歯（う蝕）予防効果について
…歯の成分が溶け出なくなったり、ふたたび歯にもどしたりするはたらきがあります。（歯のびっりサイエンス パート2 歯の実験観察ノート　健学社 中垣 晴男 著より）

間食として甘味食品・飲料を頻繁に
飲食する習慣のある幼児の減少
（1歳６ヶ月児）

又、甘味食品・飲料を多く摂っている 幼児がまだ多く見られます。間食内容を工夫し、時間を決めて飲食することが大切です。むし歯（う蝕）になりにくい甘味料に関する正確な知識も身につけましょう。（Vol.9.2を参照下さい。）

学齢期のむし歯（う蝕）予防

一人平均う歯数の減少（12歳）

一人平均う歯数は、目標値には達していませんが、減少傾向を示しています。

学齢期のむし歯（う蝕）リスク低減目標

フッ化物配合歯磨き剤の使用の増加

フッ化物配合歯磨き剤を使用すること も、むし歯（う蝕）になりにくくなります。
目標値までもう一歩のところまできています。

個別的な歯口清掃指導を受ける人の増加

この時期にお口の状況に合った歯磨き方法の指導を受けることは、生涯における保健習慣においても重要です。指導を受けている人はまだ少ないようです。

（健康日本21、厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会：
「健康日本21」中間評価報告書（平成19年4月）
最終評価報告書（平成23年10月）
厚生労働省平成23年10月13日発表より）

幼い頃に身についた習慣を変えることは難しいといわれています。
この時期に規則正しい生活習慣や食習慣を身につけることが、健康な生活を送るために大切です。
定期的に受診して専門家によるケア・指導を受け、歯周病、むし歯（う蝕）を予防し、歯の喪失を防ぎましょう。