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お役立ち情報 vol.28.2


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

難しい漢字ですが、「そしゃく」と読みます。
咀嚼がどのような意味を持つか、みなさんはお解りでしょうか?
今回はこの咀嚼についてお伝えします。

1.咀嚼とは?

口の中に食物を入れた後、歯・顎・舌・筋肉などの働きによって食物をくだきすりつぶし唾液と混ぜ 嚥下 えんげ (飲み込むこと)しやすい 食塊 しょくかい にすることです。

2.なぜ咀嚼するのでしょうか?

食物の消化・吸収を助け、生命を保つために必要な栄養素を摂り入れるためです。
しかし、かむ必要のない液状の栄養剤を体内に摂り入れているだけでは、健康を維持することはできません。
最近の研究によって「よく咀嚼すること」はヒトの心と体の健康維持に効果があり、ヒトが生涯にわたり、健康で生きがいのある生活を営むための基本となる重要な行為であることが明らかにされました。

3.1回の食事でどれくらい咀嚼しているのでしょうか?

各時代の咀嚼回数と食事時間をみてみましょう。
弥生時代の1回の食事は、咀嚼回数3,990回所要時間約51分だったと言われています。
昭和10年には1,420回約22分になり、現代は620回約11分です。加工食品の技術の進歩とともに咀嚼回数が減ってきています。
また、近年、グルメ志向や食品のソフト化などによって、咀嚼の重要性が忘れ去られようとしています。その結果、健康問題も懸念されています。  

4.よく咀嚼すると良いことはあるのでしょうか?

よく咀嚼すると8つの効用があると言われており、日本咀嚼学会(1990年)は「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語を発表しています。

ひみこのはがいーぜ
5.咀嚼回数を多くするには、どのような食事が良いでしょうか?

かみ応えのある食事は、自然に咀嚼回数が多くなります。
身体に必要な栄養素がたくさん含まれ、食物繊維も多い食品を毎日使用し、日本人の身体に一番優しい食事といわれる和食メニューを増やしましょう。 

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