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お役立ち情報 vol.30.1


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

お役立ち情報

お母さんと赤ちゃんの健康な歯のために Ⅲ

2回にわたり、妊娠中、出産後にお母さんと赤ちゃんの健康な歯のために気をつけていただきたいことをご説明しました。
今回は、赤ちゃんの歯磨きのポイントをご説明します。身近にいる大人の方が、大切な赤ちゃんの歯を守ってあげてくださいね。

お母さんと幼児
1.赤ちゃんの歯磨きトレニング

う蝕(むし歯)を作らないための基本は、歯磨きです。
あせらず、きちんと習慣づけしたいものです。月齢に合った無理のない方法でトレーニングし、歯磨きを嫌がらないようにしましょう。

月齢と歯磨きのトレーニング

3歳くらいになると自分で磨く子が増えてきます。でもまだ仕上げ磨きが必要です。

2.仕上げ磨きのポイント

自分で上手に磨けるようになる(小学校高学年くらい)までは、お父さん、お母さんによる仕上げ磨きが必要です。
まずは1日1回、夕食後か寝る前に磨きましょう。
歯磨きは回数より質が問題です。きちんと磨けていなければ、1日に何回みがいてもう蝕(むし歯)になってしまうこともあります。

赤ちゃん用と仕上げ磨き用の2本の歯ブラシを用意しましょう。

よくある質問をまとめました。

歯ブラシはどのようなものが良いですか?

A  ヘッド(毛の部分)が小さめで、柄が長めの歯ブラシが磨きやすいです。

歯ブラシはどのように持つと良いですか?

A  鉛筆を持つように持ちましょう。
ギュっと握って持ってしまうと、余計な力が入るだけでなく、操作がしにくくなります。

歯ブラシはどのように動かせば良いですか?

A  毛先を歯に直角に当て、細かく動かしましょう。磨く順番を決めておくと磨き残しを防げます。

歯ブラシはどのようなものが良いですか?

A  赤ちゃんを寝かせた姿勢で、頭をお母さんの膝にのせて安定させると口の中が良く見えて磨きやすいです。

歯ブラシはどのようなものが良いですか?

A  なるべく無理に歯磨きしないようにしましょう。
歯と歯肉の境目歯と歯の間、奥歯のかみ合わせ面を特に注意して磨いてください。

歯と歯肉の境目と歯と歯の間の図

上の前歯の表側を磨く時は、唇を引っ張ると見える 上唇小帯 じょうしんしょうたい に歯ブラシが当たらないように指で保護して磨きましょう。上唇小帯に歯ブラシが当たると痛いので、歯磨きを嫌がってしまう子もいます。

上唇小帯の図

全国歯科衛生士教育協議会監修:最新歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論、
医歯薬出版、2011年

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