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お役立ち情報 vol.49.1


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

みなさんは、「プラーク(歯垢)とは何ですか」と質問されたら、どのように答えますか?
歯科医院の中で患者さんに聞くと、“食べかすのこと?”という答えが多く返ってきます。
しかし、正解は“食べかす”ではないのです。
では、一体なんでしょうか?

プラークと、う蝕(むし歯)や歯周病予防は切っても切れない関係です。
大切なお口の健康を守るために、今回はプラークについてお話したいと思います。

プラーク(歯垢)とは?

プラーク(歯垢)とは“細菌の塊”のことです。
右の写真は電子顕微鏡を通して見たプラークです。
プラーク1mgにおよそ10億個の細菌がいると言われており、爪楊枝の先端に目に見える程度のプラークをとると、そこには100億個以上の細菌がいると考えられます。むし歯や歯周病は、この細菌の影響で引き起こされます。

プラーク(歯垢)をもっと詳しく!

プラーク(歯垢)はオーラルバイオフィルムとも言われおり、洗面所などの排水口のぬめりを想像してもらえればイメージしやすいと思います。お口の中のプラークは、歯肉を境目にして上と下に存在するものとで分けられます。

プラークは、はじめに歯肉の境目より上に形成され、放っておくと歯肉の下のプラーク形成の足がかりになります。
いったん、歯肉の下にプラークが形成されてしまうと、自分では除去できなくなってしまいます。
そうならないために、歯肉の上のプラークを毎日除去し、できるだけ少ない状態に保つことが大切です。

では、プラーク(歯垢)を除去するにはどうしたらいいのでしょう?

あなたは、ベタベタして強固にくっついてしまっている排水口のぬめりをどのように取り除きますか?
ブラシでこすり落とす人が多いのではないでしょうか。
プラーク(歯垢)も同じで、歯ブラシやフロス、デントレックスなど機械的(物理的)にこすり落とすことが一番効果的です。

毎日の歯磨きには、プラーク(細菌の塊)を除去する=むし歯、歯周病の原因となる細菌を減らすという目的があるのです。

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